いつもEmeraldを応援していただき、誠にありがとうございます。

この度、メンバーで幾度も話し合いを重ねた結果、2026年9月14日(月)のライブ公演をもちまして、
Key. 中村龍人がEmeraldを脱退することとなりました。

日頃から応援してくださっているファンの皆様、ならびに関係者の皆様には、
突然のご報告となってしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。

中村の「自身の音楽性とより深く向き合い、突き詰めたい」という意向を受け、
メンバー全員で彼の前向きな決断を尊重し、送り出すという結論に至りました。

9月14日のライブが、現在のメンバーでの最後のステージとなります。
中村脱退後も、Emeraldは残る5人のメンバーにサポートメンバーを迎えながら、
立ち止まることなく音楽活動を続けてまいります。

これからのEmerald、そして新たな道を歩む中村龍人の今後の活動を、
どうか変わらぬ温かさで応援していただけますと幸いです。

以下に、中村龍人、およびメンバーからのメッセージを掲載いたします。

2026年9月1日 Emerald メンバー一同


【Key.中村龍人コメント】

Emeraldを応援してくださっている皆様へ

この度、私 中村龍人は、2026年9月14日のライブをもってEmeraldを脱退することにいたしました。
Emeraldというバンドで活動してきた15年余りの年月はいつも本当に刺激的で、メンバーとの研鑽の日々や、バンドを通して出会ったたくさんの方々との出会いや経験は、間違いなく今の自分の人生にとってかけがえのない、結成当初にはとても想像することもできなかった、本当にたくさんのものを私に与えてくれました。

大学時代に出会ったGt.磯野とはEmeraldが結成される以前から、2人で何年もかけて実現したいバンド像を模索し続けた時期がありました。そしてそのバンド像を実現するために、同様に大学時代に音楽を通じて出会った友人だったBa.藤井とDr.高木を誘い、そこから不思議な縁で繋がったVo.陽ちゃんとの出会いを経て、Emeraldは結成されました。その初期メンバー5人で始まったEmeraldというバンドをメンバーの関係者、友人として応援し続け、やがてはその世界観と可能性をさらに大きく広げてくれることになったmani.健司さんの加入を経て、結成当初からはとても考えられない形にEmeraldは成長し、今も成長を続けています。

しかし、そんなEmeraldのメンバーとしての活動を続けていく一方で、自分は自身の音楽性をめいっぱい掘り下げて追求することに専念してみたいという思いが生まれ、それは次第に大きくなっていきました。どうにか両立できないか自分なりに何年も模索し続けたのですが、それを自分のキャパシティで実現することはどうしても難しく、メンバーと何度も話し合いを重ねた結果、バンドという枠を離れ、自分のペースで自身の音楽に専念したいという私の思いを尊重してもらう形となりました。

これまで共に懸命に練り上げた楽曲の一つ一つを一緒に鳴らしてくれたメンバー、Emeraldの音楽を通じて出会えた素晴らしいミュージシャン/サポートメンバーの皆様、裏で支えてくれたスタッフや関係者の皆様、不器用で未熟な自分をいつも支え応援してくれた家族や友人達、そして何より、いつも温かく応援してくれたファンの皆様には本当に、本当に感謝しています。

今後私は個人として、まずは自分が信じる音楽をひたすらに突き詰めていくところから始めていきたいと思っています。
それぞれの道を行くことになりますが、どうかこれからもEmeraldへの変わらぬ応援を、ぜひよろしくお願いします。

Key.中村龍人


【Gt.磯野好孝コメント】

そもそも、僕は中村がいなければ、自分の音楽キャリアをスタートさせることすらありませんでした。
大学卒業とともに一度は音楽を辞めた人間ですが、「彼の才能を世に知らしめたい」、そして「その相棒として自分も音楽表現をしたい」という思いがあったからこそ、再び楽器を手に取ることができたのです。

活動が始まってから年月を重ねていく中で、僕の意識が大きく変わるできごとがありました。
レコード制作のクラウドファンディングを通じて応援してくださるファンの方々の想いに直接触れ、僕らの音楽が「誰かの一日の終わり、眠る前の特別な時間に、そっと寄り添っている」のだと実感できたとき、本当の意味での活動の意義が見えたように思います。
それ以来、そのことを常に思い描きながら、「Emeraldとしてどういう表現をすべきか」に情熱を傾け、今も強い意欲を持って活動しています。

一方で、Emeraldがバンドとしての目標に向かって前進し、活動の幅が広がっていく中で、中村の抱く音楽への想いと、バンドとしての歩み方に少しずつ違いが生まれていきました。それは時間が解決するものではなく、このままEmeraldがさらに前進していけば、彼に無理をさせ、再び立ち止まらせてしまう状況だったのだと思います。

これまで彼は、Emeraldの楽曲に対して常に自分が納得のいく表現を真っ直ぐに込めてきてくれました。しかし、これ以上バンドの歩みに合わせてもらうことは、結果的に彼の純粋な表現に嘘をつかせることになってしまいます。
彼がこれまでEmeraldに注いできた情熱を偽ることなく、再び純粋に自分自身の音楽と向き合うためのこの決断を、僕は心から応援したいと思います。

Gt.磯野好孝


【Ba.藤井智之コメント】

たつさんを初めて見たのは、大学2年生の頃の交流ライブ。
演奏が上手くて勝手に先輩だと思い込んでいたけど、翌年に同じライブで
「あれ?こいつらまた居るじゃん!てかなんで居るの。笑」
ってなって、ライブの打ち上げで勇気を出して話しかけたのを今でも鮮明に覚えています。

そこでFishmansのコピーバンドに誘ったのが、全ての始まりでした。

Emeraldを結成して15年。
たつさんがバンドに持ち込んだ音楽性は、間違いなく今のEmeraldの礎になっています。

ちょっと不器用な人だけど、音楽の才能は出会った頃からずっと信じているし、多分これからもそれは変わりません。

いつかこの日が来るかもしれない、という覚悟はしていました。

もっと自分達が大きなバンドになれていたら、また違う未来もあった"かも"しれない。
そんなことはわからないけど、でもやっぱり悔しい気持ちもあります。

気が付けば、お互い少し遠い存在になっていた。
そんな気もしています。

でも、たつさんの話を聞いたときに真っ先に思ったのは、

「よかった、音楽辞めないんだ。じゃあ応援したいな。」

あまりにもシンプルな気持ちで、自分でも少し驚きました。

人も、環境も、関係性も、考え方も、時間と共に変わっていく。
きっとバンドも同じで、永遠なんてないんだと思います。

だからこそ、まだバンドを続けられる今を大切にしたい。

Emeraldで表現したいことも、見たい景色も、諦めたくないことも、まだまだ沢山あります。
そして必要としてくれる人が一人でもいる限り、その人の夜に寄り添えるような音楽を鳴らしながら、これからも必死に藻掻いていくつもりです。

15年間、『Emerald』という稀有なバンドで一緒に音楽をやってくれてありがとう。
大学時代、勇気を出して声を掛けて本当に良かった。

そして最後に。
これからの中村龍人とEmeraldを、引き続き応援していただけたら嬉しいです。

Ba.藤井智之


【Dr.高木陽コメント】

Emeraldメンバーは皆、私に取って兄貴的存在でして(実際私が一番年下なこともあり)、
その中で、たつさんはいつも音楽の話を楽しくしてくれるし、聞いてくれる兄貴です。

彼の唯一無二のプレーや、彼が投下する独創的なデモの数々には、毎度ワクワクしながら聴いていました。(特にJOYの元デモを聴いた時、衝撃を受けたことを覚えています)

大学在学中から、辛い時も楽しい時もたくさん共に過ごしたわけで、やはり寂しさはあります。

ただ、出会いがあればいつか別れもあります。
別々の道を歩んでいくことになりますが、Emeraldはこれからも進み続けます。
そして、たつさんのこれからの行く先にも幸がありますように、と願っています。

Dr.高木陽


【Vo.中野陽介コメント】

タツさんの脱退について

僕にとってはタツさんの奏でる音や存在があってのEmeraldだったし、中村龍人と奏でるこの場所を守り、大きくする為に頑張ってきたし、お客さんもそのEmeraldの姿勢を含め、応援して、楽しんでくれていたと思います。だから脱退は僕の力不足、努力不足であったという気持ちでいます。

今はその結果と向き合い、Emeraldをこれからどうしていこうかなってことを考える為の時間が欲しい。

タツさん本人含め、メンバーのしたためた熱いコメントを横目に見ながら、僕は僕の今やるべきことに集中します。感慨がやってくるのは、少し時間が経ってからでしょう。

同じメンバーで憧れを追い続けていくというエネルギーではなく、これまで以上により音楽的で、より深く、オリジナルな音楽への執念を探求する集団になって行くのかな。

互いのこれからを楽しみに、それぞれよくなる方へ進めたらと思います。

長い間、共に奏でてくれてありがとう。
9/14 渋谷O-nest 最後の演奏も楽しみましょう。

達者でね。

Vo.中野陽介


【Mnp. 藤井健司 コメント】

中村龍人という人は、音楽がとても好きな人なんだと思います。

自分のやりたいことを真摯に掘り下げていきたいという想いのもとバンドを離れるという決断。最近はEmeraldとしてステージに立つ機会も減っており、悲しいかな想像には難くないです。

一方、近年のライブ時やライブ後になんだかんだ楽しそうにしている姿を見たりもしていました。楽しんでいるならまたライブ出てくれるようになるかな?なんて思ったりもしていましたが、今回はこのような形に。

一見すると相反していそうですが、「音楽が好きである」という軸で見るとさほど不思議でもなく。音楽が好きな人は、音楽そのものに触れるとどうしても楽しくなってしまうものなんじゃないかと思います。自分が音を出していたら尚更。自分もそんな時間を色んな場所で過ごしてきました。

そしてそれがいくら楽しかったとしても、そこから離れる決断があることも自分なりに理解しているつもりです。本当にたくさんの葛藤や逡巡を経て、この決断をしたんだろうと想像しています。

表現の仕方は人それぞれ。中村龍人もEmeraldも、引き続き表現を続けていきます。中村龍人がいるEmeraldを、Emerald にいる中村龍人を好きでいてくれた方々には、我儘なお願いであることを重々承知の上で、「これからもどちらも何卒よろしくお願いします」と言わせて下さい。

ちなみに、Emeraldはまだまだ進んでいきます。やりたいこと、やるべきことが目の前にズラリと並んでいます。正直「たつさん!今じゃないよ!!!」と心の底から思ったりもしますが、そういうところもまたたつさんぽくって、まあいいかってなったりもしてます。そもそもそんなコントロール出来るようなことでもないし、互いに脇目も振らず日々を突っ走ってる証です。

なぜ僕らはこんなにも、様々に生まれては消える気持ちを整理しなくてはいけないことをずっとやってるんだろう、と思ったりはします。でもきっとみんな、色んな気持ちがないまぜになって爆発するあの空間に、何かかけがえのないものを感じているんだと思います。なのでこれからも続けていきます。引き続きどちらも何卒。

(そろそろ肩書きが代わりそうな)Mnp. 藤井健司